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「……どうだか。どうせまた近いうちに抜け出すんじゃないの?」
向かいに座っていた妹のミーシャは目を細め訝しげる。
「そ、そんなことないよ!僕は心を入れ換えたんだ!」
「……ふん。」
ミーシャはそっぽを向いてしまう。
「分かってくれたのならもういいのだ。これ以上私やシェーラを悲しませてくれるなよ。」
ダリウスは穏やかな表情で言った。
「………ええ、もちろん。」
エデナは満面の笑みで答えた。
……心なしか汗をかいているようだが。
そうこうしているうちに朝食の準備が整った。
「うむ。ではいただこうか。」
ダリウスは上機嫌でナイフとフォークを手に持った。
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