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もう一人の女性が一歩前にでる。
王族用の、宝石があしらわれたヴェールに、きらきらと輝く長くなめらかなクリーム色の髪。
質素ながらも気品が感じられるドレスを身にまとい、顔は透き通るほどの白い肌で、頬のあたりがほんのりと薄桃色になっていて、その上に静かな光を湛えた空色の大きな瞳と、小さめの、だがしっかりと存在する赤い唇がある。
それぞれのパーツがこれ以上ないほど絶妙に並べられていてる。
私はエデナも作り物めいた美しさだと評したが、彼女はそのさらに上をいく。
まさに神の創造物。
レンよりも年上なのだろうがそんなことは微塵も感じさせない。
筆舌に尽くしがたい、言わば幽玄の美を持った人物だ…。
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