第2章 旅立ちの王子さま
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~~~~~~~~~~~~~~~ 「……なんてね。」 エデナは自室の窓を開け放した。 冷たい風が窓を突き抜け入ってくる。 砂漠が灼熱の土地であるのは皆もご存じだろう。 しかしそれは日中の話。 日が沈み出すと同時に気温は下がり始め、夜にはなんと氷点下にまでなるという。 ……とにかく、今はつまり夜。 夜にエデナが部屋の窓を開けるとき。 それは即ち 脱走 である。
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