第2章 旅立ちの王子さま

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このキャメちゃん、エデナが日数をかけて仲良くなったラクダであった。 最初は接近しても逃げられたりそっぽを向かれていたが、今ではこの通り。 どうやら毎日竪琴で曲を聴かせたのがよかったらしい。 因みにちゃん付けだが立派なオス。 「夜遅くに悪いんだけど、これから外に行きたいんだ。君を連れていってもいいかな?」 「もちろんですとも」 キャメちゃんはそう言って微笑んだ……気がした。 「ありがとう!」 エデナはキャメちゃんの頭を抱き締めた。 エデナは早速準備を整えて、とうとう外に連れ出した。 こうしてエデナは砂漠の足を手に入れた。
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