第2章 旅立ちの王子さま

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脱走における最後にして最大の難関。 それは城門である。 城は高い塀に囲まれて、門も一つしかない。 これが侵入も脱走も難しくしていた。 しかも塀は反り返るような形をしていて登るのが非常に困難だ。 そういう訳で残る道は城門しかないのであるが、当然門番がいる。 今まではトムのように睡眠薬握り飯を与えようとして来たが、誰もひっかからなかった。(トムが純粋すぎたのである) 万事窮すかと思われた。 しかしエデナはあることに気がつく。 門番担当にぐーたらな奴がいたのだ。
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