第2章 旅立ちの王子さま

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その人物はどうやらいつも寝ているようだ。 故にエデナは門番のシフトを確かめ、その人物が担当の日に脱走を決行したわけである。 エデナは自分の計画の用意周到さに酔いしれていた。 今が脱走中でなければ人目も憚らず高笑いしていたことだろう。 エデナは堂々と門を開けにかかる。 門の外には案の定その人物が眠りこけ……… (起きてる!?) エデナの身体に電撃が走る! 寝ている筈だった。 その人間の目はしっかりと見開かれていた。
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