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ダリウスはおもむろにベッドから抜け出し、窓辺に立って日の光を十二分に浴びて大きく背伸びをした。
これが彼の日課であり、ダリウスはこの後朝食までの間に少しの公務をこなすのである。
そういうところも民からの人望の厚い理由の一つであろう。
ダリウスはひとしきり伸びて目を覚ました後、早速仕事に取り掛かるため執務用の机に着いた、その時だった。
部屋に扉を叩く音が響いた。
「誰だね。」
ダリウスは羽根ペンを手に取った。
「近衛兵長兼王子世話役代表のロコウにございまする。」
「入り給え。」
「失礼いたしまする。」
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