第1章 お騒がせ王子さま

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ダリウスはおもむろにベッドから抜け出し、窓辺に立って日の光を十二分に浴びて大きく背伸びをした。 これが彼の日課であり、ダリウスはこの後朝食までの間に少しの公務をこなすのである。 そういうところも民からの人望の厚い理由の一つであろう。 ダリウスはひとしきり伸びて目を覚ました後、早速仕事に取り掛かるため執務用の机に着いた、その時だった。 部屋に扉を叩く音が響いた。 「誰だね。」 ダリウスは羽根ペンを手に取った。 「近衛兵長兼王子世話役代表のロコウにございまする。」 「入り給え。」 「失礼いたしまする。」
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