素直な気持ち

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「ギャーーーー!!」 「っ何だよ!?」 「…手、切りそうだった!!危なかったぁ!セーフ。セーフ。」 「セーフじゃねえよ!大声出すな!こっちがびっくりするわ!」 「それは、ごめんね。」 「わーー!こっちに包丁向けんな!」 「あら、ごめん。」 「ったく、お前はとにかく集中しろ。」 「はーい。」 今、藤森が俺の家の台所で戦っている。…いや、一応料理というやつだ。 藤森を迎えに行って、ついでに一緒に買い物をしてからここに来た。 藤森は誕生日だからって、ご丁寧にケーキまで買い込んだ。 いつも、短けーショートパンツのくせに今日は細身のパンツ。細せー足が一段と細く見える。 いつもと違うことが 藤森は俺を意識してるんだって、俺に思わせちまう。 部屋に入る時、アイツらしくない一面を見た。 玄関に入ったはいいが、それ以上中に上がらない。 「…何で上がらねーの?」 「…私。いっつも彼氏が私の家に来るばっかりで…男の人の部屋って…初めてなの。」 真っ赤な顔してそう言った。
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