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2040年代、日本。
この時代日本は超少子化、超高齢社会から脱出していた。
以前日本は少子高齢化により、人口が減り続けていた。
どんどん減り続ける人口にようやく危機感を感じた日本政府は、政策を打ち出した。
その政策は成功し、1970年代以来のベビーブームが発生した。
ベビーブームは第三次、第四次と発生し、日本国総人口は急激に増え、そして2034年に第5次ベビーブームが発生。日本総人口は2億人を超える。
2040年、日本は人口が増えたことにより、景気が回復。順調だった。しかし問題が浮上していた。
人口の増加などの原因により、犯罪が増加したのだ。
強盗、殺人、恐喝…
犯罪の増加は社会問題化し、警察だけでは手に負えなくなっていた。
そこで政府はある組織設立の法案を国会に提出。法案は満場一致で採決され、翌年施行された。
その組織は日本に住む国民を監督する者として。国民監督員と名付けられた。英語ではCitizens supervisor、略して「CS」と呼ばれることもある。
CSは警察官と自衛隊の間のような存在で、銃を所持できる。
拳銃だけではなく、小銃、散弾銃、ライフルなどあらゆる銃火器を所持することが出来る。
ただし発砲は原則禁止。時と場合により発泡してもよいとされるものであったが…。
数年後この組織は力を付け、名前は同じだが規則は変えられ、別の組織のようになっていた。
『発砲は自由にしても良い。ただし私利私欲で銃火器を使用したものは厳重に処罰する。』と国民を監督する立場には変わらない。
『発砲は犯罪者、日本の秩序を乱すものに許される。ただしその判断は各自の判断に委ねる。』
『CSは必ず銃火器を所持すること』
人をむやみに撃っては駄目だが特定の人間は殺せというなんとも悍ましい組織である。
そしてある日、組織に願書が届く、それは現役高校生女子学生と男子学生。
後にこの2人は「最恐」と恐れられることになる。
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