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「現役高校生…?そんな奴が送ってきたのか?」
組織の幹部が会議で2人の入隊について話し合っていた。
「入隊要項に15歳以上の男女と書いてあるだろ、問題はないと思うが?」
CSに入隊するにはある試験を受け、その試験に合格するだけで良い。
試験に受けると仮免許のようなものが交付される。
仮免許期間は約3年。条件を満たせば3年以下でも所謂仮免許から本免許合格となる。その仮免許のときに様々なことを学ぶ。
「問題はないとはいえないだろう、現役の学生ならどうやって学業と両立させるんだ?」
「できることは学校が終わってからでもいいのでは?軍事的訓練は自衛隊に願い出れば協力してくれるはずだ。」
悩む表情で幹部は一枚の願書を手にとった。
証明写真には清楚な女子高生の写真が貼ってあった。
「こんな可愛らしい娘がこんな汚い組織に何故入りたがるんだ?」
「知らん。もう一人は…、五條佑都(ごじょうゆうと)、2人は16歳の同い年か。」
2人共高校二年生の同い年。霧島玲奈は北海道札幌市に住んでおり、翔北高校という学校に通っている。
五條佑都は神奈川県横浜市の京浜高校に通っている。
「じゃぁ…、試験してみるか。ただ、試験はきっついからな…。可怪しくならなければいいが…」
試験内容は精神的にも厳しいものである。
先ずは3日間銃火器の扱い方、射撃訓練を行う、その後供給された銃火器を所持し、仮免許として任務を開始する。
任務は活動内容と同じ、秩序を乱すもの、犯罪者などがいた場合、厳重に処罰する。それを15日間のあいだに最低5人行うことである。
つまり最低5人を殺す。
なんとも悍ましい試験方法である。
試験は対象者が学生ということで試験日は7月後半、夏休み中に行われることとなった。
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