消せない記憶

2/38
1625人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
小走りで向かった エレベーターホール。 壁にもたれかかって 腕組みしている 琉惺が不機嫌丸出しで 私を見つめる。 「おせーよ」 「ふざけないでよ。 誰のせいで…」 言い返している私の前で エレベーターのドアが開くと 琉惺はさっさと中に 乗り込んで目だけで 私に早く乗れと合図した。 …何なのホント。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!