消せない記憶

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抑え切れないイラツキを 感じながらもしぶしぶ エレベーターに乗り込むと 扉が閉じた途端、 琉惺がため息を吐き出す。 「あんな女豹みたいな女と 酒なんか飲みに行ったら 俺が食われるだろが」 「食われたらいいじゃない」 「へぇ。 俺が他の女に食われても 奈緒は構わないんだ」 どこか挑発的な琉惺の言葉に またイラッとして。 こういう所、 この男は3年前と 全然変わってない。
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