消せない記憶

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そんな答えを言った琉惺に どうしたら 自分の人生を捨ててまで ついて行けるのだろう。 無言のまま駅に向かって 歩く琉惺の背中を 追いかけながら あの頃の思いが微かに蘇る。 琉惺となら分かり合えるかもと 思った時期もあったけれど 琉惺は身体を満たしてくれても 心を満たしてはくれないのだ。 私だけの琉惺には なってくれない。 だから私も… 琉惺だけの私にはなれなかった。
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