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吸い込んだ煙を
再び私に吹き付けた
琉惺は小さく笑って答える。
「奈緒には関係ないでしょ」
私の口真似をした琉惺に
ますます怒りが込み上げて
唇を尖らせてしまった瞬間。
タバコ臭い琉惺の顔が
目の前に近づいて
またキスされるのかと
思って咄嗟に身構える。
けれどそれ以上に
琉惺は近づかないまま
不敵な微笑みを見せ
私の心を大きく揺らす
言葉を吐き出した…。
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