想定外

9/29
前へ
/40ページ
次へ
「ふ…スゴイ量だ」 艶めかしく濡れた指先を 私の目の前に持って来て それを見せつけた青海さんは その笑みを崩さないまま 私の膝を持ち上げてから 問いかけた。 「どうする?」 「…え?」 「これで繋がったら… 俺はもう君を離せないよ」 「……………」 窮屈な入口の手前に 微かに触れた青海さんの 熱い身体の一部。 けれどそこから 私を侵食しないまま もう一度問いかけられた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1073人が本棚に入れています
本棚に追加