第01話 「始まり、始まり」

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即座に機体を回頭、応戦しようとするも、巨大な砲身が邪魔をして 動きが鈍くなる。その隙を狙ってか、一体の要撃級が冬夜機の眼前まで迫り、そのモース硬度15の硬い腕で殴りつけようとしてくる。 ならば、と巨大な砲身を利用して要撃級の堅い腕に電磁投射砲を叩きつける。 要撃級の腕の軌道が逸れた瞬間に使い物にならなくなった電磁投射砲を破棄し、唯一背部兵装担架に残っている74式長刀を装備。要撃級の、顔の様に見える感覚器官を袈裟斬りにする。 「各機、被害状況は!?」 『こちら02!横からの襲撃に対応しきれず、03. 07. 09以外の全機がロストしました!!」 「マズイな……」 BETAの奇襲により、部隊の半数以上が堕とされてしまった。 さらに、横からの襲撃に対応する為に電磁投射砲による砲撃を中止してしまった為、もうすぐそこまで敵は迫っている。 このまま狭い横坑内で乱戦となると、圧倒的な物量に圧されて作戦成功率はほぼ0%になるといっても過言ではない。 「仕方ない………各機に通達!跳躍噴射でBETA共を一気に飛び越える。この後、機体を反転。奴らのケツに劣化ウラン弾の雨をお見舞いしてやれ!!」 『『『了解ッ!!』』』
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