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「……………………」
龍矢は目を閉じて思考する。しかしそれは数瞬のことであった。
目を開け、覚悟を決めた龍矢は命令を下す。
「全機兵装使用自由!!足掻いて足掻いて、足掻きまくれ!!死ぬんなら、せめて一体でも多く敵を道連れにしろ!!それが俺たちの後を背負ってくれる連中への、せめてもの置き土産だ!!」
『『『了解ッ!!』』』
「行くぞテメェらぁ!!斯衛の力を、奴らに思い知らせてやれ!!」
『『『おぉぉぉおお!!』』』
突撃砲を構えて、化け物共の元へ全力で跳躍ユニットを吹かす。
迫り来る突撃級の頭上をフライパス。真横に着地すると同時に120mm弾何にも覆われていない剥き出しの弱点に当て、動かなくなるのを確認せずに前進。
補助腕を使いナイフシーケースより短刀を主腕に装備、目の前の要撃級の感覚器官目掛けて一閃。
先ほどと同様、これも禄に確認もせず、ただ前へ前へと突き進み、邪魔をするモノは斬り伏せる。
ただ、それだけを繰り返す。
今の龍矢は、ひたすら相手を屠る鬼のようだった。
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