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「佐伯ー、ちょっと来い。」
「いません。」
「じゃあ今返事したやつ来い。今すぐ。」
「凌、部長怒ってる。」
「だから?用事があるなら自分から来ればいいじゃない。」
友達であり、同僚でもある雅は私の返事に困った顔をみせた。
本当は雅を困らせたくはないけれど仕方ないの、ごめんねと心の中で頭を下げる。
「佐伯ー。」
「……しつこい。」
「ちょっと凌…っ」
ガタンと音を立てて少し乱暴に椅子から立ち上がれば、周りの視線を独り占め。
きっとまた噂してる。
"また始まるよ"って。
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