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まだ日が少ししか顔を出してない早朝、宮地は学校に来て屋上で仰向けになり空を見上げていた。
別に朝練だからと言って、こんな早くに来ないといけないわけではない。
ただ、宮地はなんとなく気分的に来ただけだ。
もちろん、こんな時間に誰か人がいるわけはない。
だけど宮地はこうして過ごすのがわりと好きだったりする。
だから、今日もいつも通りそうするつもりだった。所が、しばらく空を見上げていると屋上の扉の開閉音が聞こえ宮地は思わず体を起こす
こんな朝早くに誰だ?と思って扉の方を見ると人が立っていてこちらを見つめていた。
190以上あるであろう高身長で風に靡く緑の髪。
そう、彼は他でもない秀徳高校バスケ部エースでキセキの世代、緑間真太郎だ。
「緑間…?」
「やっぱりここにいたんですか」
「何で、ここにいる事を知ってんだよ…轢くぞ」
宮地は少し不機嫌そうな顔で緑間を睨みそう言う。
宮地は普段からそんな顔をしているから慣れているのであろう、そんな宮地に恐がる様子もなく近付いてくる緑間。
そして、宮地の隣に立ちゆっくり座った。
「だから、何で俺がここにいる事を知ってるのか早く答えやがれ」
自分の隣に座った緑間から少し離れ彼を睨みつけた。
その様子を見た緑間は小さく溜め息をつくと説明を始めた。
緑間によると、朝練の時間より数時間早くに宮地が学校に向かうのを偶然目撃した時に後をつけてここにいる事を知ったらしい。
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