歴女、進撃。

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 するとリサは豊かな胸を大いに張り。 「あーたーりーまーえーでしょ! そのための軍師! そのための外交官なんだからっ! あたしをそんじょそこいらの外交官と一緒にするんじゃない!」 「そうですか。それを聞いて安心しました……」  と言ったキリストがベレー帽を深く被り直す。そして徐に―― 「ところでお館様。一つ言ってなかった事があるのですが……そんじょそこいらの外交官がミッカ帝国の使者に手出しが出来ない理由がもう一つあるんです……」 「何よ今更……?」 「それは――ミッカ帝国の使者が十剣将の一人『シィカ・ユキーリ』だという事です。十剣将が5万もの兵を引き連れているため他の国は武力行使に出れなかったのです」 「十剣将っ!」 (遂にキタわねっ!)  と考えるリサだが、この時既に――リサの発作は始まっていたと言っていいだろう。
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