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マスターがテーブルにコーヒーを2つ置いた。
「ありがとう」青年はマスターにそう答えると、自分の席に近い側のコーヒーを手に取り、そっと口に運んだ。
僕もコーヒーを少しだけ飲んだ。
しばし間があった後、青年は僕に言った。
「じゃあ仮に君がいうように僕が君の親父さんだといよう。
しかし、そんなことが果たして本当にありうるだろうか?」
「君の仮説がもし正しければ、僕は何らかの方法によって、姿を変えたことになる。そんなことは人間の体では不可能だ」
「答えはそのジーンズにある。」
僕は迷わずジーンズに熱々のコーヒーをぶっかけた。
「何をするんだっ」青年はそう叫びながら、暑さのあまり店内を跳ね回った。
僕は青年からジーンズを無理やり引き剥がそうとした。
勿論大の男が高校生の腕力に負けるはずがない。僕は壁に突き飛ばされ、悶えた。
数秒間の空白の後、青年が笑いだした。
「そんなに答えが知りたいなら示してやろう」
青年は驚いたことに自分からジーンズを脱ぎ捨てた。
その瞬間、僕は驚愕の光景を目にした。
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