2174人が本棚に入れています
本棚に追加
「…あ、うん。私はいいの。…これね、森田さんが大好きなのよ。彼に作ったんだけど、あんまり"美味しい""美味しい"って言ってくれるからお店で出してみたの。」
「…そうなんだぁ。」
「森田部長、やるね。」
「…私たちね。はっきり言葉にして付き合うことになったのは9月の終わりなんだけど、森田さんが最初にお店に来てくれた時から…私はどんどん彼に惹かれていったの。それに…彼もそうだったって言ってくれた。
ゆいちゃんのおかげで、秀一のことが落ち着いたなって思った矢先で、私は…運命とも感じたの。…大袈裟かな?」
私と美咲は揃って首を横に振った。
「私たちが深い関係になるのに時間なんてかからなくて、お互いに最初から…結婚も考えてた。…それでね…。」
美月さんはテーブルに体を寄せた。
私と美咲も思わず背筋を伸ばした。
「…それでね。…あのね…私ね…赤ちゃんが出来たの。」
最初のコメントを投稿しよう!