小さな奇跡

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ドキドキしていた心臓が落ち着くと、今度はとても温かい気持ちになってくる。 私と美咲の視線も自然と美月さんのお腹に向いてしまう。 「…赤ちゃんかぁ…。あ!だから、梅酒ゼリー…。」 「…そうなの。気をつけなきゃね。」 「…赤ちゃん…絶対、美月さんに似て欲しい!!」 美咲の発言に三人で笑った。 「美月さん…、このこと、秀一さんには?」 「あ、うん、まだなの。わかったのもつい最近だから。私からも伝えるけど…ゆいちゃんから言ってもらえる?」 「わかりました!…秀一さんも喜びますよ。」 「…成瀬さんにも…言ってもいいのかな?」 「もちろんよ。森田さんの可愛い部下だしね。」 「…入籍はいつされるか決めたんですか?」 「来週の日曜。11月22日。」 「あ!!知ってます!!いい夫婦の日でしょ!?」 「そうそう。でもね、森田さんに言わせると…『いつまでも、いつまでも、ラブラブ』なんだって。ふふ。」 「…森田部長…、超無理やりな語呂合わせだわね。」 「…でも…それだけ美月さんが好きってことだよね。」 「…そうかな。」 「そうですよ!!」 「そうそう!!」 ここまで話すと、時間が遅いことも忘れて楽しい女子会だった。 私たちに打ち明けたことで、美月さんの笑顔も明るかった。
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