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ダイニングテーブルでみんなでお鍋を囲んだ。
それぞれに飲み物を確保し、はしゃいだ声で乾杯した。
「カンパーイ!!」
「森田部長!美月さん!おめでとうございます!!」
こういう時はやっぱり美咲が仕切る。
その後で、私が遠慮しながら口を添える。
「…入籍…されたんですか?」
「おう!晴れて夫婦だ!俺はコイツの兄貴だぜ!!あっはっは!」
美月さんに聞いたつもりが森田部長が豪快に答えてくれた。
…森田部長と部長の絡みを横目に女子で顔を寄せる。
「わあ…美月さん、森田の姓になったんですね?おめでとうございます!!」
「ホント!!美月さんおめでとう!」
「…ありがとう。まだ信じられないわ。」
そして、私と美咲で用意した花束を美月さんに渡した。
「…二人とも…本当にありがとう。」
美月さんは目を潤ませていた。
グツグツと煮えるお鍋の音に交じって、私たちの会話は幸せをたっぷりと含んでいて、お鍋の熱とは別に、私たちの体と心を同時に温めた。
お鍋を囲むみんなが笑顔で、
幸せそうだった。
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