小さな奇跡

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私はまた甥っ子の涼太のことを思い出していた。 涼太が生まれて間もなかった頃のことを。 赤ちゃんって存在は ただ、そこにいるだけでみんなを笑顔にしてくれる。 そんな不思議な力を まだお腹の中にいる、こんな時から持っているなんて。 私はその小さな奇跡に感動し、胸が熱くなった。 『みんなで待ってるからね。』 美月さんのお腹に 心の声で話しかけた。
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