極道恋愛歌2

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何のこっちゃ、と要は思った。 「ねー、オバサンに付いてったら飯ある?俺腹減っちゃってさぁ」 「夕ご飯なら帰ったらすぐ作るわよ」 「マジでぇ?ラッキー」 家出中の要は金銭的に苦しく、取り合えず夕飯だけ頂戴してトンズラしようと高橋家に向かう事にした。 「ちゃんと手ぇ洗ってうがいしてね」 家に着くと翔太の母親は要にそう言い、自分はキッチンに向かってさっそく料理を始めた。 要はリビングのテーブルに座って、翔太の母親の後ろ姿を眺めていた。
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