1843人が本棚に入れています
本棚に追加
…母親って料理を作るものだったのか、と要は思った。
要の母親がまだ生きてた頃、要は自分の母親が料理をしている姿など見た事がなかった。料理は家に住み込んでるヤクザの仕事だった。
そして大きな屋敷に住んでいた要は、翔太の家がまるでシルバニアファミリーに見える。
ーああ、これが「普通の家庭」なのか。
要には新鮮で、落ち着くけど落ち着かない…妙なむず痒さを感じずにはいられなかった。
飯食ったらすぐ逃げよう。こんな生暖かい場所は自分の居場所じゃない。要はそう思った。
最初のコメントを投稿しよう!