1843人が本棚に入れています
本棚に追加
そして翌朝。要は翔太の母親の声で目を覚ました。
「翔太ーっ!そろそろ起きないと遅刻するよー」
要は翔太のベッドで上半身を起こし、しまったと思った。熟睡してしまい全然早起き出来なかった。
仕方なく要は翔太の制服に着替えた。学校に行く振りをしてそのまま逃げてしまえばいいのだ。と言うか、なぜ翔太は家に帰らないのだろう。
「おはよう、翔太」
リビングに行くと、テーブルには翔太の父親がいて声をかけて来た。翔太の父親は眼鏡をかけた細身の男で、喧嘩が弱そうだなーと要は思った。でも、優しそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!