極道恋愛歌2

315/338
前へ
/344ページ
次へ
龍之介さんの次の言葉は、俺の予想通りのものだった。 「俺、やっぱりお前が好きだ。…俺と、付き合ってくれないかな」 キ、キターーーーーーー!! まじか、まじか!ついにこの時が!俺にも春が……! すぐに了承の返事をしかけた所で、俺は躊躇って口を閉じてしまう。 …何を躊躇う必要があるんだ、念願叶ってようやくゴールインだと言うのに。 いや、でもモヤモヤする。何かが引っかかる。別に龍之介さんが悪い訳じゃない。何も悪くない。 いや、もう分かってる。 原因はあの人だ。あの、馬鹿みたいに真っ直ぐに俺を好きでいてくれる人。
/344ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1843人が本棚に入れています
本棚に追加