極道恋愛歌2

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俺は龍之介さんの告白の返事をするために、口を開いた。 「……少し、考えさせてもらえませんか……」 アアアアアア、ばかあああ!だいたい俺、龍之介さんに告白しに来たのに!何てこった、どうしてこうなった! その後、龍之介さんに「返事いつでもいいよ」とのお言葉を頂いた俺は、一人とぼとぼと街を歩いた。 まだ日曜の昼間だ。やる事もないし家に帰るべきだと思うが、先程の件でどうしても落ち着く事が出来ず、無闇に外を歩き回っている。 俺は三神さんが好きなのだろうか。よく分からない。ラブじゃなくてライクの方なのかもしれない。分からない。どっちなんだ。
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