極道恋愛歌2

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その時。下を向いて歩いていたせいで誰かとぶつかってしまう。 「すいませ……って、うわあ!何でいるんですか!」 ぶつかった相手がまさかの三神さんで、俺は必要以上に驚いてしまう。 「…遠藤を捜してるんだよ、あのバカ、要の世話放っぽいてどっか行きやがって」 「ああ、ああ、遠藤ね、大変っスね……。じゃ、じゃあ、さよーなら」 内心の動揺を悟られまいと背を向けた俺の首根っ子を、三神さんが掴んだ。 「ちょっと待て。お前に渡す物がある」 「はい?」
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