極道恋愛歌2

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三神さんは自分のズボンのポケットを漁ると、見覚えのある小さな包みを俺に差し出した。 中から出てきたのは『交通安全』と書かれたお守りだった。 「…何で交通安全…?」 まさか龍之介さんと神社に行った訳じゃないよな。龍之介さんと三神さんって何気に思考回路が似ているのか…。 「骨折してる要を見てたら、お前もどこか折るんじゃないかと思ったからだ」 「俺と要は双子じゃないんだから、そんなシンクロ起こしませんよ…。ま、まぁ貰いますけど…。通学カバンに付けますね…」
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