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どうしよう。どっちと先に話そうかな。龍之介さんか、三神さんか…。
なかなか決められず廊下でウロウロしていると、突然一つの部屋の扉が開き、誰かに中に引きずり込まれた。
俺の目の前にいるのは三神さんだった。三神さんはいわゆる壁ドンの体勢で俺を凝視し、やがて溜め息を吐いた。
「やっぱり翔太か…。何をやってるんだお前は……」
「い、いやぁ……お久し振りです…」
「要は?」
「入れ替わってます…明日学校で元に戻るつもりですけど…。あ、今回は別に要に無理やり入れ替わらされたって訳じゃなくて……自分で……」
三神さんが変な物でも見るような目で俺を見ている。また物好きな奴とでも思ってるんだろう。
「その…お話があるんですけど……今、良いですか?」
「…何だ」
俺は視線を宙にさ迷わせ、何を喋るか考えをまとめた。実は三神さんにはどうしても一つ確認しなければいけない事がある。
「…三神さん、俺にずっと嘘ついてません?」
「嘘?」
「嘘ですよね、俺のこと好きって。ほんとは今も要が好きでしょ?」
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