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…恋、人?
「…誰のこと言ってんの?俺、付き合ってる人なんていないけど」
「そうなの?何だ、そう見えたんだけど違うのかー」
「リア充は恋愛脳だからすぐそういう風に見えるんじゃない?爆発すれば?」
「はいはい、すいませんね」
俺は森宮に背を向け、屋上から出た。するとそのタイミングで電話がかかって来た。その相手を見て俺は笑みを零す。
「もしもし。…今?昼休みです。いえ、一人です。……明日?予定ないですけど。……はい、行きます。…はい……何それ、本当ですか?あ、さっき森宮が………あ、森宮って友達の……違う違う、何ですぐそういう発想になるんですか。ほら、要の彼氏の……ソイツがね、俺達のこと付き合ってるんだと思ってたみたいで…。え?だから何?えーっと、だからぁ……」
バクバクと脈打つ心臓。俺は一回大きく深呼吸して、再び口を開いた。
「…本当に、付き合っちゃいますか?」
極道恋愛歌2[完]
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