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しかし、海風の姿の神は巧みに光の珠を避けると、風を唸らせ攻撃してくる。
先程海風の姿の神逃げられた時にも感じたが攻撃を避けられたことを土地神は新鮮に感じ心踊らせた。
「神として生まれてこのかた、我の思い通りにならぬものはなかった」
「人間はそれを羨ましがるが、何でも思い通りになると言うのはつまらぬものだ」
「だが我は今全力で闘っている。この海風の姿の神と」
また同時に思う。
海風の姿の神も土地神に殺意や悪意を抱いている訳ではなく、彼もまたこの闘いを楽しんでいるのだと。
人には見えぬが獣の姿に変化して襲ってくる風を青白い光で作った日本刀で貫きながら土地神は感じていた。
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