知ってる?友達なんだって

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「おまたせいたしました」 いつかのウェイターさんが料理を運んできてくれてそれぞれ注文した品を受け取る。 「ありがとうございます」 「いえ、こちらこそ」 ウェイターさんにいつも通りお礼を言うと初めて返事が来て、一瞬驚いたが自然に緩んだ顔で会釈するとあちらも失礼します、と言って去った。 「…盃季くんはお礼を言うんだね」 「…まぁ持ってきてもらってるんだし」 「そっか…」 「……?」 「おーい!」 北梨って不思議ちゃんキャラなのか?と思ったが関係ないかと結論を出し、鳴畑の声がした方を見ると鳴畑と生徒会御一行様がいた。 「「げ」」 有里山と被り、これまたいつだったか、目が合ってこそこそと会話する。 「早く食べちまおうwww」 「あぁ」 しかしいくら頑張って早く食べてもやはり鳴畑たちが席に来るのが早いわけで。 「おいお前ら、退け」 ……は? 美味しいご飯を勿体なくかきこんでいた顔を上げ声の主を見るとG様と化した記憶の一部で見たことがあるやつだった。 「俺様たちが座るんだ。そこをどけ。」 なんなのこいつ。俺らが先に座ってて飯食ってる最中なのに?しかも自分のこと俺様って言った?頭ぶっ飛んでんな。 「おい!そんなこと言っちゃダメだろ!」 「いや、いい。有里山、席移るぞ」 「おぉww了解しましたタイチョーww」 G様といたらなんか吐き気が復活しそうで素早く席を立ちなるったけ離れてた空いている席に座った。 「いやぁーwこの空気嫌ですねーw」 「あと少しで食べ終わるからお前の方が遅かったら置いてくからな」 「酷いww」 「……………ごちそうさまでした。じゃ」 「えマジで置いてくの」 有里山を放置し先に教室に来た俺は机に突っ伏した。暫くすると肩を叩かれて顔を上げたら有里山くん。 「お、意外と早かったな」 「お、意外と早かったな、じゃないわww置いて行くなんて酷いww」 「遅いお前が悪い」 「まぁいいけどさぁwwてか鳴畑と俺たちwwいつ友達になったのww」 「こっちが聞きたい。それより俺は生徒会について知りたい。あの五人が生徒会なのは知ったけど、役職と顔が一致してないし名前に至っては全く知らん」 「入学して暫く経ってるのにwwwwwよかろう、教えてしんぜようではないかwwいつ知るの?今でしょwww……あ、いや、やめてその哀れなものを見る目やめて」
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