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「あと二時間どうしますかーw」
「寝る」
「え、オラ寂しいぞw」
「ある程度人が集まったら起こせ」
椅子も何も置いて無いので後ろの隅っこに座り寝る体制を作った。
「………いいもんゲームするもん…」
「……ぃ………ぉ……………ずき!盃季さーん!ww」
「………あ゛?」
「こぁ、こわっ、人結構集まってきたから起こしただけなのに仇見るような目された、」
「……なんかごめん」
「うん。僕いい子だから泣かない」
「………」
有里山をよそに立ち上がり周囲を見る。チワワ系からドーベルマン系、リボンの価値が高いヤツら(各委員長、イケメンたち) の姿があった。
「お、茜沢もいるww」
「突然生えてくるな」
「生えるってww俺は雑草かなにかですかww」
「じゃあ繁殖」
「えww菌に格上げwwwいや格下げ?」
めんどくさくなってほっとくとシクシク言い始めよりめんどくさく思っていると笛が鳴り鬼ごっこが終わった。まだ外にいた奴らが入ってきて騒がしくなる。時々聞こえてくるなんとか様に渡しちゃった自慢を心のシャッターで押しつぶす。
「盃季は景品なんだと思う?」
「俺たちには縁のない話だ」
「まぁまぁwwそう言わずにwwでも食堂無料券なら欲しかったなー。あ、チョ、痛いです小指に全体重かけないでほしいもww」
食堂無料券だった場合の恨みを今のうちから有里山の右足の小指に晴らす。
「あ、ギブww痛い、い、いでででで」
「あと30秒」
「鬼wwwww」
「俺は鬼だが?」
「……………ういww君は鬼役でしたww」
「フッ」
「君普段そんな笑わないのにwwココで笑われるとwwリアクション困るww」
「知らんがな」
「wwwwwwww」
それからまた放送が入り会計による結果発表が始まった。
結局、景品は生徒会役員誰か一名選択して1日デート券、食堂無料券、一週間授業免除券だった。
言わずもがな、有里山の右足の小指は三途の川を渡った。そして歓迎会の次の日つまり今日。朝のHR終了後に担任に呼ばれた。
「ーーー、じゃ、HRは以上。盃季はちょっと来い」
え、何かしたか、と反射的に有里山を見ると同じく首を傾げていた。とりあえず担任の後を追って教室を出ると少し歩いたところに立っていたので小走りで寄り用を聞く。
「俺、何かしましたか?」
「いんや?お前はしてないだろうが、確認ってことで風紀がお呼びだ」
「風紀………?」
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