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俺も有里山も、甘いものは好物な類なので是非と申し出たら嬉しそうに笑って取りに行った。律儀に会釈してから去る仲棚さんを見送った後有里山が話しかけてきた。
「盃季さんwwwいつの間にあの人と仲良くなったん?wwwおれボッチwww」
「お前が4日完徹して学校休んだ時」
「おwwつい最近ですねwwてか名まe「お待たせ致しましたー!」ww」
「おぉすごいですね」
何か言いかけていた気がするが言う気は無いようなので、仲棚さんが持ってきたモノに目を向ける。
「はい!特製デラックスカラメルパフェです!大きいので2人で一つが丁度かと」
「確かに1人では厳しいですね」
デラックスなだけあって普通のパフェの三倍の量はある。スプーンを一本ずつ貰い、有里山と自分の真ん中にパフェを置き一口掬って口に運ぶ。
「、うまっ」
「プロの味wwあ、プロかww」
「お気に召したなら嬉しいです!これは試作品なので代金は必要ありませんので!では、私は仕事に戻りますね!」
「はい。頑張ってください」
「ありがとうございます。ごゆっくりどうぞ」
仲棚さんが去り、有里山とパフェをつつく。
「めっちゃ美味いな此れww」
「そうだな」
「いやぁー仲棚さん?だっけ?チョーいい人…」
「本当にな。今じゃこんなことしてくれてるけど、最初挨拶した時は物珍しそうに見られたよな」
「そうだったなww」
パフェを食べていると、いつの日かのように悲鳴(歓声)が上がった。どうせイケメンか生徒会だろうと無視を決め込み食べ続けていたが、有里山の手が止まったので顔をあげると、盃季から少しズレたところ否、後ろを見て固まっていた。
「…?有里やm「また会ったな爽果」oh.....」
耳元で聞き覚えのある声がして思わず嘆くと右頬に温かく柔らかい感触と、ちゅ、というリップ音。
「………風紀委員長?」
「名前で呼べと言っただろう?」
「鷹嶋委員長」
「そうじゃない」
………しまった。忘れてはいけないという印象しか思い出せない。
「…………まさか?」
「いや…………あ、都織先輩!」
「……今回は許してやるか。そこのお前は誰だ?」
「…………ハッ!ワタクシ爽果クンノ友達ヲヤラセテイタダイテモラッテゴザイマス!」
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