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有里山と競歩よろしく教室へ向かう。ギリギリ走ってるくらいだけど猛ダッシュしてないだけ偉いと思う。あの後の出来事?大雑把に言うと
メガネかけた野郎がカツラ野郎に抱きつく
↓
ノッポがカツラ野郎の腰に抱きつく
↓
金髪がカツラ野郎にオムライスを食べさせてもらう
↓
なんかちっこい野郎がカツラ野郎の足に座る
↓
黒髪に赤メッシュがカツラ野郎にマウストゥーマウス
↓
カツラ野郎、赤メッシュ野郎殴る
ヤベェもん見た。吐きそう。野郎しかいねぇ。虚しい。
で、生徒会が食堂の二階、つまり生徒会専用席に転校生3人組を連れて行って入口付近が空いたとき、俺と有里山はダッシュで食器を厨房に返却しダッシュで食堂を出て競歩してる。教室遠いなー。
「俺wwwwwカルボナーラ食べ終わった後から今この時までの記憶を抹消したいwwwwww」
「………」
いつもより草倍増なのはやはり有里山もショッキングだったんだろう。こいつといるせいか、ここはモホモホパラダイスなのを忘れていた。いや、常日頃イケメンに対する歓声()は聞いていたし、俺のクラスにさっきの茜沢と北梨もいるため少数の親衛隊の絶叫には慣れていた。しかし、今日の食堂のようにそれが倍になると耳が痛いし、モホモホ行為を生で直で見るのは健全な男子高校生としては拒否反応が出る。
「……よしwwwオラはもう大丈夫だww盃季はOKかな?」
「大丈夫だ。あれはG様と記憶した」
「おwwG様にしたのかww生徒会はイケメン揃いなのにGかwwじゃもう忘れよww次の授業はなんでしたっけww」
「古文だ」
「 」
ケタケタ笑ってた有里山が一瞬にしてスンッて顔になった。
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