平凡すぎる取熊自由の日常

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この時代では自転車も免許が必要とされる。 理由は極々簡単で事故防止だ。 何十年も前にそうなったそうだが免許は小学生でも取れる上に教習をしてくれるため親が変に教えるよりは効果的でその年は例年比で自転車による事故数が大幅に減少したらしい。 しかし自由は免許を持っていない。 理由は親が面倒がって教習場に行かせてくれなかったからだ。 大多数の学生は自転車で登校しているのに対して自由は数少ない徒歩での登校だ。 「おっはよー」 そうハイテンションで声をかけてきたのは自由のクラスメイト小谷 若葉である。 彼女は自由と正反対の正確で運動神経抜群のおてんば娘である。 「おはよう」 生真面目に応える自由の肩をバンバンと叩く若葉姿も日常である。 自由と若葉が仲のいい理由は家が近所だからだ。 若葉曰く入学初日からおどおどしていた女の子に声をかけたら家が近所だから助けてるらしいがどちらかといえば自由は若葉の母に助けられている状態だった。 学校は200年以上前からあるらしい。 昔は中学校だったようだがとなりの小学校の増設のため小学校兼中学校となり中学校だった校舎を高校として使用している様だった。
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