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「おはよ~。ふぁ~」
自由の通う高校は高校の割りにクラス数が少なく難関校の一つとされている。
1学年130人ほどだろう。
今あくびをしながら声をかけて来たのは、その中のトップそして自由の幼馴染で親友の小垣内 青葉(おがいと あおば)。彼女のIQは軽く150を超える天才だ。
自由本人もiQ120を誇るのだが青葉に限っては別物である。
彼女の家柄は200年ほど前から天才とされて来ていた。
昔で言えば東京大学レベルだそうだ。
東京大学は日本1というレッテルそのものはとうの昔に崩れ去っており現在では別の学校がトップとされている。
自由、若葉、青葉の3人はその学校を目指している。
若葉はともかく大体のテストは1位青葉2位自由で通っている学校切っての天才コンビだ。
そんな2人といつも一緒に居る若葉は周りから疎まれることも多い。
理由は単純で天才2人に勉強を教えてもらっていると思われているからだ。
事実3人で仲良くなってからは成績も上がっている。
しかし、それは2人が教えたのでなく、若葉自信が同じ目標の為に勉強をしているからだ。
「と、まあ。あらかたこの時代に生きる取熊自由の事は話しただろう。まだ話せてないのは後々としよう」
真っ暗な世界でただ1人佇む中性的な外見の人物は慌てて付け加える。
「申し遅れた。私はこの世界の監視者とでも言おうかな。ASAYUKIと申す。以後お見知り置きを。本題に戻ろう、この世界は述べた通り科学技術は200年前とさほど変わらない。本来変わるべき為に必要だった科学者や技術者が突然その発明の前日。いや、ひどい時は10分前に暗殺されている。
実を言うと自由、若葉、青葉も近い将来新しい発見をする。だが、運命は悲惨だ。
と、まあ監視者の権限で未来を知っているがこれ以上は諸君らの楽しみも消えよう。
また会えることを祈るよ。自由の成長を見届けながらね」
監視者の見据える先にはモニタがあった。
過去、現在、未来と書かれた。
しかし、映っているのは取熊自由と書かれたものだけだった。
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