I need you *

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「あ……ごめん、ね」 芦田君に見下ろされる土田君は、若干目線を動かしながらするりと謝罪した。 嬉しいけど……ちょっと土田君が可哀想、かも。 土田君はあたしのこと、好きとかじゃないもん。 ……こんな事、口が裂けても芦田君には言えないけど。 「芦田ー、ラブラブなのは分かったから早く写真撮ってー」 微妙な空気が漂う中、あゆの一言でこの場の空気が入れ替わった。 「……貸して」 「あっ、じゃあ頼むね」 芦田君が微笑みながら土田君からカメラを受け取った、けど。 芦田君……目が笑ってない。 うう、ちょっと怖いかも。 水槽の前にはすでに3人が並んでいて、さっきみたいに相川君の隣しか開いてない。 芦田君の前で男子の隣って……並びにくいなぁ。 っていうか沖縄に来てから、芦田君に会うの初めてだった…… 芦田君とも記念に写真、撮りたかったなぁ。 できれば海辺を2人で歩きたい。 それからーーー… 「大島、早く」 飛んだ思考を巡らせていると芦田君に促されてしまい、ハッとする。 「あっ……!ごめん」
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