782人が本棚に入れています
本棚に追加
「ってか真理の彼氏、イケメンだけどドS過ぎてちょっと無理ー」
「それ分かる!よく付き合ってるよね」
「もー、あゆもサキも失礼!
分かんない?
あの蔑んだ瞳で見下ろされるのたまんないんだよ」
「やだー、真理M過ぎ」
「そんな事ないよ、普通!
ね、雪香もそう思うでしょ?……雪香?」
「……あ、ごめん、何だった?」
あの後、同室の真理ちゃんとサキちゃんが戻ってくると、お菓子パーティーが始まった。
みんなの会話に耳を傾けるも、頭には留まらず流れていってしまう。
……無意識に芦田君の事ばかり考えているから。
「どうしたの、雪香。大丈夫?」
隣にいる真理ちゃんが心配そうにしながらも、あたしにお菓子を差し出した。
「うん、ごめんね。大丈夫」
「そ?ならこれ食べてみて!おいしいよ」
沖縄限定のポテチをあたしに勧められ、手を出そうとすると
「やめな、雪香。Mが移るよ」
と、あゆに突っ込まれ
「あゆひどいっ!」
と、あゆは真理ちゃんに突っ込まれた。
この楽しい雰囲気に少し心が和むけれど、芦田君の事で頭が一杯で。
せっかくの修学旅行なのに、みんなに申し訳なく思った。
芦田君、
大丈夫かなーーー
最初のコメントを投稿しよう!