I need you *

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「はい」 「あ……ありがとう」 差し出されたジュースを受け取ると、手がヒンヤリとした。 えっと…… どうしたらいいんだろう。 立ったまま飲むわけにもいかないし、貰ったのに飲まない訳にもいかない。 呆然と立ち尽くしたままのあたしの前を、相川君は通り過ぎ階段の一番下に腰を下ろした。 「飲まないの」 相川君はさっきから相変わらず無表情で、意図がさっぱり分からないけれど。 隣に座らなきゃ……いけないんだろうな。 あたしはジュースをギュッと握り締め、相川君の隣まで行きオズオズと腰を下ろした。 「何かあったの?」 そこでやっと、核心を付いて来る相川君。 そこまで仲が良いわけじゃない。 ただグループが一緒なだけ。 でもだからかな、逆に遠い距離だからこそ、気持ちを吐き出したくなって。 涙が込み上げつつも、さっきまでの一部始終を相川君に話した。
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