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水族館の中の飲食店は、軽く食べれるようなファーストフード店みたいな感じだった。
「大島、何がいい?」
レジの前に並ぶ前に、2人で看板のメニュー表を見る。
えっと、何にしよう。
芦田君が待ってるし、早く決めなきゃ……!
「あたし、お好み焼きにしようかな」
適当に目に付いた物を言ったあたしに、芦田君はフッと笑った。
「俺まだ決まんないから、ちょっと待ってくれる?」
「うん!ゆっくり決めて?」
待たせていなかったことに胸を撫で下ろして、あたしも合わせてメニュー表を見る。
あ、パスタあったんだ……
カルボナーラ、美味しそうだな。
でも今更違うのに変えるなんて、何だか言い出しにくいしな……
あたしがモヤモヤした気持ちのままメニュー表と睨めっこしていると、芦田君が「決めた」と言った。
「なんかパスタ美味しそうじゃない?俺それにしよっかな。大島パスタ好き?」
「あっ、うん。好き」
「俺ミートにするから、大島カルボナーラにしない?ちょっと交換しよ?」
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