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「時空管理局の方が私達にどのような御用ですか?」
「ずいぶんなものをお持ちですね?デバイス…ですか?」
「えぇ、護身用に、多少魔法を使えるので。世の中物騒ですからね。今、傷害事件があちこちで起こってるらしいですからね。」
「あなた達ですね。傷害事件の犯人は」
ニヤリとにやけた男がデバイスをこちらに向けた。
「そうですよ?で?どうなさいますか?」
〈Load Cartridge〉
バルディッシュがカートリッジを2発ロードした。
「傷害致死、公務執行妨害で逮捕します。大人しくしなさい。」
「お断りします」
その瞬間男のデバイスからスドン!という爆発音とともに中距離砲が
放たれた。
フェイトはすかさずシールドを発動。
砲撃を回避した所ですかさず男が突撃してきた。
「くっ…」
〈Barrier Burst Plus〉
バリア付近の敵を吹き飛ばす魔法を使い、相手が遠のいた隙にフェイトは上空へ移動。
地上では爆風で土埃が舞い上がっていた。
その土埃から高速でフェイトに向けて砲撃が撃たれた。
フェイトは又もシールドを即時に展開し、砲撃を食い止めた。
〈behind!!〉(後ろ!!)
フェイトが振り向くと後ろやや高い位置に敵の姿が。砲撃は囮で後ろに先回りしていた。
「甘いですね」
敵の手から魔法弾がチャージされていた。
「せっかくですから貴方の攻撃魔法で始末してあげましょう」
敵の手から発動された魔法弾は大きく膨張していた。
「プラズマスマッシャー」
「なっ…!?」
ズドォンと爆音を轟かせ高速で砲弾がフェイトに向かってくる。
防御しようとするも間に合わず、直撃。
地面に思いきり叩きつけられた。
「…がっ…は…」
この砲撃でフェイトは戦闘不能になった。
男はゆっくりと空から降りて、フェイトの方へ歩み寄ってきた。
「管理局の魔導師もこの程度ですか。このまま一思いに殺してしまってもいいですが、それではつまらない。今日はこのへんにしておきます。またいずれお会いするでしょう。その時は、ミッドチルダごと破壊しますから。それでは。」
男は足早に去っていった。
フェイトは追いかけようと体を起こそうとするが力が入らず、そのまま気を失った。
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