18人が本棚に入れています
本棚に追加
「あなた達、魔水晶が目的なのに何故、私達まで連れてきたのですか?」
サラは気が強く冷静だった
「ガキは黙ってろ!」
運転をしている男が怒鳴った
「バカ、ガキはしゃべってねぇよ
顔見られちまったんでな
しょうがなくだ」
荷台に乗せられたサラはどこに行くかもわからない、わかっているのは運転している男が馬鹿なことと、今回の指揮は助手席の男がしていることであった
「何故この魔水晶を盗むのですか?」
サラは質問をやめなかった
警備は強固、且つ現在利用方法も謎のままの魔水晶は盗むにしてはリスクが大きくメリットが小さい
「頼まれただけさ盗ってくるようにね」
「おい そんな話して大丈夫かよ」
運転をしている彼も後ろを向き話す
「冥土の土産だよ、聞きたいんだろ?
話してやるよ」
「最初から生きて返す気はないと」
サラが聞き返すと
男は嘲笑したように答えた
「プロだぞ?当たり前だろ
仕事に手抜きはしない」
男の顔付きが変わったように見えた
うっすら狂気と入り混じった冷たさ
「 そう 」
サラはそれだけ言うとアルを強く抱きしめた
最初のコメントを投稿しよう!