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「へぇ~意外と冷静なんだね」
今度は男の方から質問をしてきた
「騒いだら助けてくれるのかしら」
「それは無理だね」
「なら、騒いでも仕方がないでしょ」
少し間が空き、男は笑い出した
「アハハハハ!
グラディス郷は幸せ者だ
こんなに素敵な女性に出会えるなんて」
運転していた男が車を止めて言った
「おい…着いたぞ」
そう言われると
男は途端に笑顔を消し言い放った
「そして不幸だ大切な存在を失うなんて」
車から降りた男たちは
サラと魔水晶を下ろすと
男たちはサラの前に立った
しかしサラはそれを無視してアルに話しかけた
サラはアルに顔を埋め抱きしめた
「アル…アルフォード=グラディス」
サラは泣いていた
「これでさよならよ…アル
私の記憶あなたに渡す
あなたは私を覚えていないけど
私の記憶で覚えていて
…あなたを愛しているから」
サラは12才の時のアルに記憶を再生させるようにした
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