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サラは俯いていた顔をあげた
あげた時には泣いていた事など微塵にも感じさせない
気品と威厳をもっていた
男たちと向き合った
「あの魔水晶の力は強大です。
悪事に使えば多くの人々が被害を受けるでしょう
貴族として、人として
断じて阻止させていただきます」
そう言うと
サラはアルを魔水晶に転送し
魔水晶ごとアルを転送した
「な!?こいつ!?無詠唱!!」
「してやられたな
しかしあれだけの質量
そう遠くには送れないだろ
探してこい」
「わかった」
男は風を足元に起こし当たりを探しに飛んでいった
「しかし無詠唱なんてただの母親が使えるはずもない
名前をぜひ教えて欲しいな」
「 サラよ
サラ=グラディス 」
「やれやれこんな上級者に出会うなんて ……………
私は幸せだ」
「気持ちの悪いことを言わないで」
「一発だ一発で君を冥府へと案内するよ」
「どうぞ」
お互いに魔力を練っている
魔力は精神と同調させる
個人の実力で精神を練る速さはある
これはその勝負だ
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