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通常
魔水晶の平均的なサイズは直径8㎝の球体
今まででもっとも大きい魔水晶、直径35㎝の球体
(魔法局調べ)
魔水晶の魔力は無限
どんなにちいさな魔水晶でも永久に魔力を放出し続ける
魔水晶の大きさは瞬間に放出出来る魔力の量に比例している
例えば
ここに直径5㎝の魔水晶A
と
直径10㎝の魔水晶Bがある
魔水晶Aで、ある魔法を発動する
発動させるのに必要な時間を8秒だとする
魔水晶Bで、同じ魔法を発動させたとき時間は単純計算で2秒となる
つまり
大きければ大きいほど、その表面積の差の分
放出される魔力が変わる
様々な特性で人類に恩恵を与える魔水晶だが、制限もある
個人の精神波を魔水晶の魔力と同調させ魔法を発動させるという魔法の便利な原理を制限する特性だ
魔水晶で一度魔法を使用してしまうとその時に同調させた精神波が魔水晶に記憶されてしまいそれ以外の精神波では同調しなくなってしまう特性である
この特性もなぜ変化が起こるのかわかっていない、確かにそういうことがあるとだけわかっている
そうして個人に同調する魔水晶には個人差、個体差はあるが同調率というものがある
高ければ高いほど同じ魔法でも威力が変わっていく
それにより人間は自ずと同調率の高い魔水晶を求める
勿論勘で
この話は、その魔水晶に選ばれた
または、偶然に、必然に出会い
その運命に翻弄された少年の話である。
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